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ボクの読んだ本 特別支援教育

つまずきを考える

「つまずきは解決できる」

東洋館出版社 著 伊藤敏雄2020年3月1日 発行

今日の一冊は、伊藤敏雄さんの

子どもがつまずかない教師の教え方10の「原理・原則」

という本です。

ボクは授業をしている中で、

「あの子をどうしたら…」

「教科書通り進めているけど…」

とつまずきのある子を見つけるたびに

悩んでいました。

そんなときこの本を知り、読んでみると

「そういうことか!」

「それならつまずかないかも!」

とヒントになる具体的な手立てを知ることができました。

例えば…

分数のわり算のような手続き的知識・技能は、ほぼすべての子が身につけることができる力です。一方、分数のわり算がなぜかける逆数になるのかという概念的理解は、すべての子どもに身につけさせることができるわけではありあせん。

子どもがつまずかない教師の教え方10の「原理・原則」p.18

教科書では、なぜそうなるかを考えてから、計算問題などの練習問題に取り組むことが多いです。

このように、なぜそうなるかという「概念的理解」を最初に扱うことで、つまずく子が増え、そのあとの計算など「手続き的知識・技能」も身につけることができなくなるという話です。

そのため、教科書の「わかる(概念的知識)→できる(技能)」の流れではなく、「できる(技能)→わかる(概念的理解)」の流れにかえるだけでも、つまずきがへるということになります。

ボクもディスカッションなどでなぜそうなるかを話し合わせてから練習問題にとりんでいましたが、計算をできるようにしてから「なぜこの計算になるのかな」を考えていくことでつまずきを減らしてみようと思います。

そのほかにも

  • マジカルナンバー7±2
  • スモールステップのスタート
  • アウトプットを意識する。
  • 視覚化してイメージをもたせる。
  • ピア・ラーニングを取り入れる

など、さまざまな工夫や手立てが紹介されています。

「あの子気になるな」

「今の授業じゃ力がつかないな」

「なにかヒントをもらえないかな」

と悩んでいる人がいたら読んでみてください!

いろんな気づきがあると思います。

ばいば~い

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