漢字は「読む」「書く」「遊ぶ」
ある日の漢字テスト。丸つけしていると、1人の子の点数が気になった。「34点」ボクは、初めて普通に漢字を教えててもだめだと思った。もちろん、手を抜いているわけではない。成り立ちを話したり、象形文字を書いたり、見立てや間違い探しをしたり。しかし、覚えられない子はいる。
ボクは、記憶について勉強したことを思い出した。短期記憶は忘れるのがはやい。その短期記憶を長期記憶に変えると覚えることができる。そのためには、ある期間に何度も繰り返す必要がある。
しかし、漢字を「書く」「読む」だけでは子どもにとってはおもしろくない。楽しくない。どうしたら楽しくなるかを考えて思いついたのが「遊び」である。
では、どんな風に遊ぶのでしょうか↓
『漢字かるた』
漢字の書かれたカードと読み仮名の書かれたカードを用意。子どもたちには「漢字カード」を渡して机に並べる。読む人には「読み方カード」を渡す。あとはかるたをするだけ!
最初はボクが読み、だんだん慣れてきたら、読みたい人にやってもらう。子どもたちに任せたほうが自分たちだけでも遊べるようになり、中休みなどでも遊ぶ子が出てくる。
勝負になるので、瞬間的に漢字を思い出す力がつく。そして、耳からの情報と目からの情報が一致することで、漢字をいろんな角度から覚えることができるのでおすすめ!
一度に3文字読んだりすると、いつも取れない人でもとることができる。いろんなルールを子どもたちと考えるのも楽しいよ!
『漢字とらんぷ』
かるただけでなく、とらんぷとしても遊ぶことができる。
☆ババ抜き(漢字ver.)
「漢字カード」と「読み仮名カード」を子どもたちに渡す。その中に白い紙をババとして渡す。あとは、ババ抜きと同じルール。
自分がなんの漢字をもっているかを頭で考えながら遊ぶので、手にもっている漢字にとても興味をもつことができる。
☆神経衰弱(漢字ver.)
「漢字カード」と「読み方カード」を裏返しにして神経衰弱のように遊ぶ。
漢字と読み方が合うと取れるので、漢字の読み方を覚えやすくなる。そして、どの位置にどの漢字、読み方があるかを覚えないといけないので、自然と漢字を覚えることができる。
漢字だけでなく,子どもたち同士のコミュニケーションにもなり、クラスづくりにも役に立つ。
”シカケ”としては…
漢字を楽しく覚えるためのシカケ 【視覚・挑戦】
子どもの目的:あそびたい!
ボ クの目的:漢字をおぼえてほしい!
ばいば~い