正しい追い込み方
今日の一冊は、楠木宏さんの
『「追い込む」指導~主体的な子どもの育て方~』
という本です。
あと1週間で、子どもたちとの学校生活が始まります。去年の自分をふりかえり、
「今年はどうやって関わっていこうかな?」
「どんな指導をしようかな…」
と考えていました。そこで、読んでみたのがこの1冊です!今日は、本の詳しい内容は紹介できませんが、ひとりごとなのでお許しを・・・(´▽`)
このご時世であまり耳にしない「追い込む」ということばにひかれて読んでみましたが、その指導の良さを感じることができました。ここで大切なのは
「追い込む」=「追い詰める」ではないということ。
「追い込む」とは、子どもたちに適度に緊張をあたえて、自分から注意ができるように適切に指示をだすことだと感じました。
その具体的な実践や方法を、さまざまなシチュエーションを例に教えてくれていました。たとえば…
社会などでグラフが出てきたときに、普通であれば「わかることなに?」と聞き、何人かが答えて終わりです。しかし、そうではなく、1人ずつ順番に、テンポよく質問をしていきます。
- 「題は何ですか?」
- 「どこがだしたグラフですか?
- 何年に出されたグラフですか?
- 縦軸は何を表している?
- 横軸は?
- 最小値はどこでいくら?
- 最大値はどこでいくら?
- 気づくことは? 本文から抜粋
このようにどんどん質問をしていきます。すると、子どもたちは、グラフを自分で見て、わかることを必死に探すようになるということです。
たしかに、簡単なことではあるけど、実は「そこまで聞かなくても…」という思いもあり、あまり追及しないことがありますが、そこを教師がねらいをもって取り組むことができれば、子どもたちとの信頼関係にもつながるのかもしれないなと思いました。
今、紹介したのは、一番最初に出てくる例であり、ほかにもユニークな実践がたくさんありました。全体指導につかえるもの、遠足につかえるもの、漢字テストややり直しにつかえるものなどいろんなアイデアをもらうことができます。
「今年どんな実践しようかな?」
「今の指導の方法でいいのかな?」
「子どもたちの気が抜けているな」
と感じている人は、何かヒントになるかもしれません!
今年は、メリハリをつけてボクの「隙の糸」を見せないように、子どもたちととことん向き合っていきます。
「子どもたちがつい集中してしまう」
そんな指導を考えて、実践してみようと思います!まずは、この本で学んだことから…♪
ばいば~い