学級開きで1年が決まる
今日の一冊は、中村健一さんの
『策略ブラック学級開き規律と秩序を仕込む漆黒の三日間』
という本です。
新学期がはじまるにあたり、学級開きについて勉強しようと思って、この本を読んだ。
タイトルからもわかるが、この本で紹介されているものは、少し荒れた学校、落ち着きのないクラスほど効果があるように感じる。実際、著者の中村健一さんもそのように述べていた。ボクの勤めている学校は、どちらかというと荒れている。そして落ち着きがない。ピッタリだ!
ボクが去年クラスを持つ前にいわれたのが「3日間が大切」という言葉。それは去年1年間で痛感した。
この本には三日間で何をすべきかが書かれている。その中でもボクが実践してみようと思ったものを紹介する。
ミニゲーム編
①「テッテッテッテレパシー」
- 教室を歩き、2人組をつくる。
- 声を合わせて、手をふりながら「テッテッテッテッテレパシ~」という。
- 最後の「シ~」に合わせて1~5本の指を出す。
- 同じ本数なら成功!
- 2分間繰り返し、一番多く成功した子が優勝。
②2人の「一緒」を探せ!
- 隣の子と2人組になる。
- おしゃべりして2人の共通点を探す。
- 「人間」「5年生」などクラス全員が当てはまるものは ダメ。
- 3分間で一番多くの共通年を見つけたら優勝!
学級開きにゲームをして、子どもたちの緊張や不安ととり、いいスタートを切れるようにしたい。ほかにもゲームを探してみよっと…
名前を丁寧に書かせる
自分の名前、書けますか?しかもていねいに。ボクは意識して書くようにしている。中村さんは子どもたちにも名前を丁寧に書かせるようにしている。そしてやり直しまで徹底している。
目的はこの3つ↓
・物事に丁寧に取り組ませるため。
・ゆずらない教師であることをアピールするため。
・保護者への宣伝のため。
策略ブラック学級開き規律と秩序を仕込む漆黒の三日間 p66,67
名前を適当に書く子は、生活の中でも丁寧に取り組むことが少ない。ボクもそう感じた。今年一年は名前には厳しくしようと思う。そして「この先生はゆずらないな」ということを感じさせることで、そのあとの指導をしやすくできるかもしれない。また、保護者も問題や計算式などはあまり見ないが、名前には目がいく。子どもが名前を丁寧に書けるようになるだけでも成長が見れるのである。そして、保護者とボクとの信頼関係にも関係してくると思う。
名前は一生書き続けることば。その大切な名前を一人ひとりが大切にして過ごせるクラスってなんかいい。
厳しい「先生」を演じる。
ボクは、子どもたちと楽しいクラスにしたい。やるときに本気でやれる。メリハリのあるクラス。そのためには、楽しい取り組みを中心に学級経営をしていきたい。でもそれだけではだめ。先生と子どもとの間に「縦の糸」を作らなければいけない。先生と子どもの関係性だ。ボクは子どもたちの指導と安全を守る立場にいる。いざというときに「指示が子どもたちに届き、動ける」ことが何より大切だと思う。
その関係をつくるためには「厳しい先生」を演じることも大切だ。普段は褒める。でも、ここは譲れないというときにはきちっと叱る。それを忘れてはいけない。若い先生ほど、子どもから嫌われたくなくて叱らずに1年間を過ごす人もいるようだ。でもうまくいかない。やはり、時には叱ることのできる「厳しい先生」を最初の3日間の2日目にでも見せておくことで、1年間の関係性が180度変わると思う。1日目は楽しく・優しくでOK!
今度、「怒る」と「叱る」の違いについても話そう。これは、指導教員の先生から言われた話だが、「命に危険があるときは怒ってもいいと思う。」この意味を考えながら、重要な場面をしっかり見極めて、指導するスキルを身に着けていきたい。
ばいば~い