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ボクの読んだ本 指導方法

この子だけ…

声かけで子どもは変わる!?

ディスカバー 著 石田勝紀 2020.2.25第1刷

今日の一冊は、石田勝紀さんの

『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?~「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード~』

という本です。

 日頃から子どもたちとかかわることが多い仕事なので、タイトルを見たときにとても共感した。ボクはすぐ購入し読んでみた。

 同じ勉強をしていても差がつく原因、それは「考える力」。

当たり前だと思うかもしれない。ボクも正直そうだろうなと思った。しかし、石田さんは「考える」という意味をしっかり理解している人が少ないことを例にあげながら、本当に考えるということができているかいないかの違いで子どもたちの差が生まれていることを書いていた。そして考えさせることができれば、子どもたちは伸びるという内容だった。詳しく説明する。

【3つの学びのタイプ】

学びには3つのタイプがある。それは

・授業を受けていても学んでいない人

・授業だけが学びの人

・寝ているとき以外、日常すべてが学びの人

本書p46~52

 そして、3つ目の「寝ているとき以外、日常がすべて学びの人」にすることができればいい。そのためのマジックワードはあとで紹介することにする。

【OSが高い子と低い子】

また、OSを例にあげて、説明していた。OSにもバージョンがあり、適切な組み合わせでなければフリーズしてしまう。それが差がついてしまう子どもと同じであるという。

 OS(オペレーション・システム)とは、MacOSやWindowsのようなものであり、そのOSにソフトウエアをインストールすることで起動している。もしこのOSが10年前のものだったら、最新のソフトをインストールすることはできないだろう。

 このように、OSがバージョンが上がらないとソフトをいれてもフリーズしてしまう。このOSが人間でいう考える力である。考える力が上がってないのに、国語・算数などのソフトをインストールしてもフリーズしてしまい、理解することができない。

 つまり、考える力をつけることができれば各教科の内容を理解することができるというのである。

「考える力」をつけるマジックワード

考える力をつけるにはどんなことが必要なのだろう。

それは「疑問をもたせる」ことと「まとめさせること」である。

ここでは、簡単にどのような言葉をかけるとよいか、その言葉かけでどんな力がつくかを一覧であげる。

【疑問をもたせるマジックワード】

  • 「なぜだろう」原因分析力
  • 「どう思う?」自己表現力
  • 「どうしたらいい?」問題解決力

【まとめさせるマジックワード】

  • 「要するに?」抽象化思考力
  • 「たとえば、どういうこと?」抽象化思考力

そしてさらに考える力(OS)を強化する言葉紹介していた。

【考える力を強化するマジックワード】

  • 「楽しむには?」積極思考力
  • 「何のため?」目的意識力
  • 「そもそも、どういうこと?」原点回帰力
  • 「もし~どうする(どうなる)?」仮説構築力
  • 「本当だろうか?」問題意識力
マジックワード使用上の7つのNG

 石田さんはこの10このマジックワードをつかうときに注意することをのべていた。それは

  • 相手が理解できないことばを使う
  • 相手が考える前にこたえる
  • しつこく質問する
  • 相手を育成しよとする
  • 同じことばを何度もつかう
  • すべてを使おうとする
  • すぐに効果がでることを期待する

 これらのことに注意しながら、ボクも活用していきたい。そして石田さんは最後のページで「私が使ってみたいマジックワード」を3つ選べるような枠をよういしてくれていた。ボクはそれを使いながら、使いたいものを3つ選んだ。

本書p196 「私の使ってみたいマジックワード」

 特に「楽しむには?」というワードは好きだ。学校が再開したら「楽しむにはどうしたらいいかな?」と声かけをして、ボクだけでなく、みんなでいろんな行事や活動を楽しめるようにしたい。そこにはやっぱり遊びも必要。許せる範囲で自由に活動できる環境をつくるのもボクの仕事の1つだと気づいた。

ばいば~い

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