指示は1回がベスト
今日の一冊は、楠木宏さんの
『指示は1回~聞く力を育てるシンプルな方法~』
という本です。
指示は1回…わかっている。わかっているができない。新年度に合わせてボクも勉強をしようと思い、手にしたのがこの一冊。シンプルだがやはり難しいなと感じた。
基本的に教師は指示をだすとき、なんども確認をしたり、ヒントをだして、子どもが聞いていなくても焦らないような手だてをすることが多い。しかしそれでは、子どもの聞く力はつかない。では、どのようなことをすればいいのか。たくさんあった例の中からボクが試そうと思ったものを紹介する。
ボクは何を試すの?
では、この本を読んで何を試そうと思ったのかを書いていく。学校再開を機に挑戦してみたい。
「いくつ話をするか、初めに提示する」
まず、話す前に「○○について3つ話します。1つ目~。2つ目~。3つ目~。」のように必ずいくつの話をするかを伝えるようにする。そして、話が終わったあとに「いくつの話をしましたか?」「どれだけ言えますか?」「順番に言える人」などと聞くようにする。そうすることで、先生は絶対聞いてくるという緊張感が生まれ、話を聞くようになっていく。
「行動を伴うような指示をする」
指示を出すときは、短くきって、行動で聞けているか聞けてないかを把握するようにしたい。たとえば、
「見つけたひとは手をあげてください」
「見つけた人は指で押さえなさい」
「見つけた人は立ちましょう」
このように行動を伴う指示をだすことで、聞いている子と追い付いていない子を把握することができる。ボクは去年同じようなことをしていた。
「できた人は右手を目に」
話を聞けていない子がいるなと思ったら話の途中でも
「先生の真似をしてみて」
「このポーズ」
などと言って、ゴリラの真似をしたり、かっこいいポーズをしたりと遊びの要素をいれてやっていた。指示をだした瞬間に聞いていない子を見つけることができたし、子どもたちも遊びの要素があったことで、そのあとから話を聞く子が増えた。
また、算数のときにも行動を伴う指示は有効だそうだ。ドリルの問題をするときに、黒板にレベルを表す階段を書き、ネームプレートを1ページ終わるごとにつぎのステージへ置くことができるようにする。いわいるゲーム感覚で楽しめるものだ。これもその子ができているかできていないかを1目でみることができるので、追い付けていない子にはしっかりサポートしてあげる必要がある。
「集中しなければいけない状況をつくる」
課外授業にでたときのことである。河原にでかけて話をするときなどは、先生の立ち位置を考えて、川が見えない位置にたつなど、先生の位置も工夫するといいことがわかった。子どもたちが集中できる状況はいくらでもつくることができる。
「具体例を取り入れる」
注意をするときなどに有効で、この子どもたちはこんなことをしてしまうだろうなと予想して、事前に「○○するような子はいないだろうな」と具体的に注意することが必要である。そこまで難しいことではないので、すぐ実践してみようと思う。
他にも、先生は言ったことは必ず確認するということや1回しか言ってくれないというイメージをもたせることが大切である。もちろん、最後には伝えることは必要だが、子どもたちが聞いていなかったことで戸惑う状況を作ることは大切である。また、叱ると怒るを使いわけたり、よくないことに目をむけるのではなく「○の間はがまんしたんだね」と子どもも予想していないような声かけをするなどの方法も人間関係や学級づくりには必要だ。
ばいば~い